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哀しみ・苦しみ・憤り・孤独
そして、絶望。

彼女の表情は…なんとも表現し難い。
目の前にいるのに、俺が映っていないように感じる瞳。



ドキッとした。

いつかの自分に似た表情や瞳。
……そう、あの時の…鏡の中の自分だ。


その瞳が近付き、唇に柔らかいモノが触れる。
そして、彼女は目を閉じ舌で上唇を舐めた。
温かい雫が、幾つも幾つも滴り落ちて来る。

「お願いします。
今日だけ…。今日だけでいいんです。
抱いて下さい。」



このての事は、いつもの様に軽くあしらうべきだと解っている。
でも……

彼女の『あの』表情に…瞳に…
俺は抗えるはずも無い。


再び近付く唇を、今度は俺が奪う。
後ろに腕をまわし、口内を侵食した。

後はもう、坂道を転がる様に…
そのままソファで、まるで獣の様に彼女の身体を貪った。

彼女が初めてだとわかった時にはもう止める事も出来ず…
余裕なんてひとかけらも無い。
文字通り、彼女を掻き抱いた。


結局、最後まで滴る涙は止まらないまま…
意識を飛ばした彼女を寝室に運び込み、包む様に眠りについた。




朝、いい匂いに目が覚めた。
寝室のドアが遠慮がちに開かれ、チョコンと顔を覗かせる最上さん。
その表情は昨日のそれとは別人で、まぶたが少し腫れてはいるがいつもの様な笑顔を見せた。

「おはようございます。
朝ご飯、出来てますよ。」

勝手に台所を物色してすみませんとか、冷蔵庫の中身がお酒のみで身体に悪いとか言う。
いつも通りの最上さんの様子に昨日の出来事が夢のような気がしてくる。
……ここに最上さんがいるんだから、夢のはずが無いのに。

「最上さん、身体は大丈夫?」

「はい、大丈夫です。
ご迷惑をお掛けしました。」

にこやかに返事が返ってきた。

最上さんが作ってくれた朝食にはビックリした。家にあった物で、何故こんなにも美味しい物が作れるのか。
贈られてあったロースハムを焼いたものや、パスタをサラダ風味にしただけなのにするすると食べられる。



食事も終わり、帰らなければと言う最上さんを、ここでいいと言われた駅まで送って行った。





その日から数日。
何処で会っても最上さんはいつも通りだった。
……そう。本当にいつも通り。
会っても挨拶程度で、あっさりと行ってしまう。
その後の事が少し心配だったのに、声すら掛けさせて貰えない。

あの日の彼女は何だったんだろう?
あまりにあっさりし過ぎて、本当にあの夜の出来事は俺の妄想だったのか?とも思えてくる。


ある日、仕事でたまたま一緒になった最上さんに現実だった事を確かめたくて、楽屋に入る前の彼女を捕まえた。

「また、最上さんのご飯食べたいんだけど。
今日の夜…空いてる?」

「へ?
いいですよ?」

やはり、なんでも無いような雰囲気。
なんだか……面白くない。


本当は、あの夜…あの時の最上さんの姿に見惚れた。
なんて綺麗なんだろうと。
その行為の時にそう思った女の子は初めてで。
あんなに余裕無く女の子を抱いたのも初めてだった。

なのに、彼女はまるで関心が無いのか?
初めてだったはずなのに…



その夜、俺は食事を作りに来てくれた最上さんを、寝室に連れ込み2回目の情事へといざなった。





**********




このくらいなら限定でなくても平気かな?
このRedo (続開)はお話の流れから、今後も桃色は濃くないと思います。
……って言っておいて、次回はパス付きになる予定ですが。濃厚は無い…はず。
次はキョーコさんでいきます。


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2013.02.28 Thu l Redo (続開) l コメント (0) トラックバック (0) l top

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