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敦賀さんが、好き。

もう、いくら否定しても湧き出る清水は止められない。
いつの間にか、あの箱の鍵の掛け方も忘れてしまったようだ。


キョーコはラブミー部室で、1人考えていた。

流石に私も、敦賀さんに想われたいなんて浅ましい事は思わない。
なにせ相手は芸能界一いい男で、抱かれたい男No.1の 敦賀蓮 ですから。

でも、こっそり想うだけなら…許して貰えるよね?

しかもあの人には好きな人がいるし。


以前鶏の坊として私は、敦賀さんから直接聞いた話。
高校生で16歳の女の子が好きなのだと。


ーーーーーどんな女性だろうーーーーー。


「誰が?」

え?

思考の小部屋から現実世界に戻された私の目の前には、今の今まで考えていたソノお方。

「ノックもしたし、声も何回か掛けたんだよ。随分と深く考えて事してたね。何か悩み事?」
会い向かいの椅子に座っている敦賀さんが、私にニコニコと笑顔を向けている。

「べ!別に!!たいした事は!!」
ブンブンと両手を降る。
言えませんって!あなたとあなたの想い人の事を考えていたなんて!!

「そう?じゃ、そろそろ行こうか。」
すっと椅子から立つとドアを開け、さり気なくエスコートしてくれる。

今日は食に無関心な敦賀さんに、夕飯を食べさせるよう社さんから依頼されていた日。
上がれる時間が近いからと、ここで敦賀さんを待っていたのだ。

地下の駐車場で敦賀さんの車に乗り込み、いつものスーパーへ寄り、いつものように敦賀さんのマンションへ入る。

「すぐ夕食の準備しちゃいますね。」
「いつも悪いね。何か手伝える事ある?」
「フフフ。大丈夫ですよ。敦賀さんは座って待っていて下さい。」

パタパタとダイニングへ向かう。
こうやって敦賀さんの家でたまにご飯を作るようになって暫らく経つ。
この台所の勝手もしっかり把握している。

材料をトントンと手際良く刻みながら、また考え始める。


彼女は…この台所を使っている様子は無い…のよね…。
自炊しない敦賀さんの台所は、前回私が夕食を作り、片付けたまま。
その後使った様子は全く無い。

今日の夕食のメニューのハンバーグにオニオンスープ、サラダなどをテーブルに並べると、敦賀さんは「すごく美味しそうだ。」と、笑顔でシルバーの用意をしてくれた。

談笑しながら穏やかに夕食の時間はおわり、食後に敦賀さんがコーヒーをいれてくれる。

このいつもの流れの中、リビングのソファに座り、まわりを見る。

……女性の影が全く無い。

だいたいにして、秒単位でスケジュールが詰まっている多忙な敦賀さん。
オフなんてほぼ無なところで、空いた時間や夜早めに上がれた時は私が今日みたいにお邪魔してるような。

敦賀さん、好きな人と会えてるのかしら?
もしかして…私のせいで会える時間が無いのでは?


「何を考えているの?」

心地良い低めの声が耳元で聞こえ、背中がゾクっとなった。


……好きな人にも…こんなふうに、囁くのだろうか……?
優しい笑顔で…
その声で…
愛を囁き、手を握り、見つめ合って、キスをするように…なってしまうのだろうか……?


急に胸が潰される様な痛みに、私は衿を掴んだ。


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2013.03.14 Thu l 短編 l コメント (2) トラックバック (0) l top

コメント

うーんw
いいですね!

このナチュラルスキビスタイルw

入っていきやすいですw

次回も凄く楽しみです!v-9

ナチュラルじゃないのも楽しいですけどねw ←欲張りw
2013.03.14 Thu l 魔人. URL l 編集
Re: うーんw
魔人様
ありがとうございます。
本当に初めて考えた蓮キョなので、恥ずかしいばかりです。
しかもこれだけのなんともない話に何ヶ月もかかったり…。
文才ってどっかに売ってないんですかね〜(泣)
2013.03.18 Mon l KAZETORI. URL l 編集

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