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祝☆二周年!魔人様、おめでとうございます♪

ということで今回、『空の青』番外編の後編でございます~♪


魔人様、大変お待たせ致しました。
よろしければどうぞ~(*^_^*)




【空の青 番外編】~後編~





「おい、キョーコ。なんだよソイツ」

彼女を送る道の途中での後ろからの突然の声に、俺と最上さんは同時に足を停めた。
そして、二人同時に振り返る。

金に近い髪と女の子受けしそうなマスク。
馴れ馴れしくも「キョーコ」と呼ぶその男は、忘れもしない…。
あの日、彼女と肩が触れる程の距離で歩き、ただならぬ雰囲気と会話をしていた。
彼女を想う度に俺の心臓を攻撃する男だ。

その男は俺をチラリと見て、すぐ視線を彼女に戻す。

「ショータロー…」

ぼそりと零れた最上さんの言葉に、更に胸中を刺激された。

「最上さん、彼を紹介して?」

彼女の腰を抱き寄せ、ニコリと微笑む。

「あ…はい。コイツはショータローといいまして、私の幼馴染みといいますか…兄妹みたいなものといいますか」

兄妹…ね。

続いて、最上さんは視線を彼に移す。

「ショータロー、こちらは敦賀さんといって……あの…その……」

なにやら口ごもる彼女。

「ほら…ちゃんと俺を紹介してよ」

彼女の耳元をくすぐるように声をひそめて耳打つ。
狭量だとは思ったが、敢えて彼女に強請った。

「か……彼氏です!」

真っ赤な顔とその言葉に、胸の中で燻ぶっていたものが消えていくような気がした。

「ハッ!おい、キョーコ。
お前、こいつに遊ばれてるのがわかんないのか?」

途端に強張る彼女の顔。

「ほら帰るぞ、キョーコ」

最上さんの腕を掴み歩き出す。
俺はすかさず、彼女の反対側の手を取った。

「彼女は俺が送るから、君は遠慮してくれ」

「あんたも、遊ぶんならもうちょっと人選した方がいいぜ?
こいつはバカ正直になんでも本気にするからな」

俺は最上さんの侮辱ともとれる言葉に、ギュッと眉間に力が入る。

「まあ…遊ぶにしても、キョーコみてーな色気もない女じゃな…」

「な…なんですって…!?」

胸ぐらに掴み掛かる。

「あんたには関係ないでしょ?私が好きなんだから、それでいいのよ!」

俺からは死角となった彼女の顔を見て、男の表情が変わる。

「……本当にお前はダミーホ女だな」

そう言うと、襟辺りを掴んでいた彼女の手を軽く解き、

「チッ!アンタも趣味悪いな…」

という言葉を吐き捨てクルリと踵を返すと、その男はスタスタと歩き出した。







星の瞬きが見え隠れするような夜に、コツコツと二つの足音が響いた。

「あの…私、気にしてませんから」

「え?」

急の言葉に歩みが止まる。

「えーと…だから…その…」

もじもじとしていた彼女が佇まい正す。

「さっきショータローの言っていた事が本当でも、構いませんから!」

「………は?」

「だから…私との事は遊びでも、冗談でも、私の勘違いでも…」

その後に続く言葉を聞く前に、俺は彼女の顎を掴む。
彼女があっ、という顔をした瞬間には、奪うような強引さで唇を塞ぐ。

「…っ……!」

逃げようとする彼女の頭を押さえ、華奢な腰を支える腕に力を込めて抱き寄せる。
次第に抵抗は弱まり、俺は益々深く口内を堪能した。

やがて、名残り惜しげに音を立てながら唇を離すと、もたれかかる彼女の瞳が緩やかに開いた。

「俺の彼女は最上さんでも、最上さんの彼氏が俺じゃなかったら…そう思ってた。
俺の『好き』と最上さんの『好き』が違う意味だったら…って」

「そっ…!それは私が思っていた事ですよ!
前に聞いた、『百瀬さん』が本当の彼女だったら…とか。
大学に良い人が出来てたらとか…」

飛び退こうとする最上さんをそのまま抱き締め、人差指を唇に伸ばす。

「通学時間が、いつも楽しみだった。
君と同じ空間にいれるあの時間が、俺にとって何よりも幸せな時間だったんだ。
急に会えなくなった時…LME学園前で君を待ち伏せた事があった」

え?って顔で目を見開く彼女。

「やっと会えた君の隣りに…アイツがいた。
隣りにいるのが当たり前のような雰囲気と、話の内容に…声を掛けることも出来なかった」

「話の…内容?」

「最上さんがいつも作ってる弁当の…話をしてた」

「ああ…。女将さんに…ショータローのお母さんに頼まれてたんです。
私の作ったお弁当の方が食べるからって」

「……今でも、アイツに作ってるの?」

「まさか!文句しか言わないから、とっくに辞めてやりましたよ」


…………なんだ。早く聞いてしまえば良かった。

緩む口元を隠しもしないで、俺は抱き締めていた身体を離し耳元で囁いた。


「好きだ…。
これからも、ずっと離さないから…覚悟してね」


そして、一拍置いて彼女は小さな言葉と共に頷いた。
希望通りの返事が返されたのと同時に、俺はまた最上さんの唇へと自分のそれを寄せた。





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2014.01.09 Thu l GIFT l コメント (6) トラックバック (0) l top

コメント

No title
「空の青」のふたりが大好きです^^
後編をありがとうございました
2014.01.09 Thu l ねこ. URL l 編集
うふふ。
ショータローは憎まれ口を叩いていても、キョコさんの乙女顔と蓮さんの表情を見れば、お互い本気のカップルだと悟ったでしょうね。恋愛方面疎いわけじゃないし。(* ̄m ̄*)

やっと互いの想いを明かせた二人。これからは、ラブラブが加速しそうですね。

素敵に可愛いらしいお話を有り難うございました!!
2014.01.09 Thu l 魔人sei. URL l 編集
ねこ様

そう言って頂けると嬉しいです!
「空の青」は私にはなかなか難易が高いので…。

コメントありがとうございました♪
2014.01.09 Thu l 風鳥. URL l 編集
魔人様

コメントありがとうございます♪

本当にお待たせ致しましたー!
そして、しつこいながらも…二周年おめでとうございます(*^_^*)

おめでたい席に参加させて頂き、ありがとうございました。
2014.01.09 Thu l 風鳥. URL l 編集
このお話の更に
バージョンUP
それが記念のお話だったら・・・。
真っ先に飛んできます。

こんにちは、美音です。
私もこのお話大好きです。
アンケートがこのお話の先なら嬉しいな。

2周年おめでとうございます。
2014.01.09 Thu l 美音. URL l 編集
美音様

コメントありがとうございます♪

アンケート参加して頂けたのでしょうか、とても嬉しいです♪
この「空の青」のお話を気に入って下さって…感無量です。

来月のお話なので、気が早いとは思いましたが…なにぶん私、遅筆なのでね。
早めに行動を…とアンケートをUP致しました。

有難いお言葉、本当にありがとうございます!
2014.01.10 Fri l 風鳥. URL l 編集

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