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この度は畏れ多くも『期間限定!メロキュン♡リターンズ☆』に参加させて頂いています。


《お祭り会場リンク先》

風月様:期間限定!メロキュン♡リターンズ☆蓮誕&VDお祭り会場

ピコ様:期間限定!メロキュン♡リターンズ☆蓮誕&VDお祭り会場

魔人様:期間限定!メロキュン♡リターンズ☆蓮誕&VDお祭り会場


お三方とも、復活祭・運営ありがとうごさいます!



そして、本日はHappy Valentine!

皆様の想いが届きますように……。









【本命チョコ ~後編~】《メロキュンプレゼンツ!!ハッピー♡プレゼント!!》



夕暮れの空がもうすぐ日没を知らせてくれている。

収録を終えたスタジオから出て、私はすぐ隣りの大きめのスタジオへと足を向けた。
今頃は敦賀さん、そのスタジオでの撮影中で、順調にいけばそう長くかからないで終わると聞いた。
この機を逃すと、今日はきっと部屋の前で待ち伏せでもしないと会うことはできない。

私はギュッと拳に力を入れた。

こっそり中を窺(うかが)うと、まだどうやら撮影中のようだ。
私はスタジオより先にある廊下にポツンと置いてある長椅子に腰掛けた。

「ふ~~」

答えはわかっているとはいえ緊張する。

この告白に、敦賀さんは驚くだろう。
そして、微妙な表情で、でもニコリとこう言うと思う。

「ありがとう。君の気持ちはとても嬉しいよ」

………きっとあの優しい人は、ハッキリとしたお断りの言葉など言わないのだろう。
そんな風に言われている美女を何人も間近で見て来たのだから。

ああ…もしかしたらラブミー部の私にもわかるようにと、はっきりバッサリ言われるかもしれない。
「君の気持ちははっきり言って、迷惑だ」
なんて、ね。

肌寒い廊下で一人、この後の事を考えると思考はだんだんネガティブになっていく。

もういっそ、自分の気持ちという些事は永遠に秘密にしておいた方がいいのでは…
そんな考えにまで行き着いた所で、スタジオ方面から声が聞こえた。

「敦賀さん!好きです!
これ、受け取って下さい!!」

響いた声は真剣だった。
覗き見なくてもどんな状況かは一目瞭然で。

「ありがとう。佐藤さんの気持ちは嬉しいけど……」

静かな柔らかい声が、いつもの台詞を紡ぐ。

私は、足がすくんだ。
自分が言われる言葉を、告白の前に聞いてしまったような気がした。

また思考が独り歩きしようとした時、社さんの声がした。

「蓮!時間が少し押してるから、次、急ごう」

「あ…はい。じゃ、佐藤さん、失礼します」

足早に反対方向へと去って行く足音。



あ………

タイムオーバー



私は、渡せなかった小さな箱の入った紙袋を抱き寄せた。

敦賀さんにご迷惑かけなくて、むしろ良かったじゃない。

声にはせず、私はとぼとぼと歩き出した。




今日は事務所に帰っても、もう雑務も何もない。
でも、何となく帰るのは躊躇われて…。
私は、朝座っていたラブミー部の椅子に深く腰掛けた。

目の前のテーブルに置いたソレを見ながら、私は瞳を閉じた。


結局、渡せなかった…



「最上さん……」

急に、ノックの音と共に入って来た突然の訪問者に、私は目を見開いた。

「え?……敦賀さん……。
どうしてこちらへ?」

彼は今日、ここにいるはずがない。教えて貰ったスケジュールに「事務所」の文字はなかったはず。

「ちょっと用事が出来てね?」

私は空いた椅子を差し出し、掛けて貰うよう身振りで促す。

「そうですか、お疲れ様です」

きっと、想像を絶するような量のチョコの対処なのだろう。
私は冷蔵庫からペットボトルのお茶を敦賀さんの前に置いた。

「こんな物しかありませんが」

「ああ、ありがとう。
用事っていうのは建前で、本当は君からのチョコを貰いに来たんだ」

ヒュッと息が止まる。
言葉が詰まって出てこない。

敦賀さんは私の気持ちに気付いていたの?

目を丸くして絶句している私に、敦賀さんは息を漏らした。

「義理すら貰えない…か」

「…え?……いえ…あの」

「最上さん…それ……」

私の言葉が終わらない内に、急に敦賀さんが声を発した。
指刺された方を見れば、ペットボトルの先にある小さな箱の入った紙袋だ。

「…渡せなかったの?」

本人からそんな事言われればもう苦笑するしかない。


「それ、俺に頂戴?」

俺へのチョコを忘れた罰、と言ってニコリと笑って手を出す。

「…はい」

私はそっとソレをその手にのせた。

「え?……いいの?」

頂戴と言ったのは敦賀さんなのに……。
その様子にクスリと笑ってしまった。

私は、ゆっくり息を吸った。


「それは敦賀さんに用意したものですから…」


せっかく敦賀さんが機会を作ってくれたのだから…
せっかく今日はバレンタインなのだから…

結果はわかっていても、今日は一年の中でも告白を後押ししてくれる特別な日。

「本当はもっと早く渡そうと思っていたんですけど…」

「だって…これ、本命のチョコだろう?」

驚きのあまり上擦っている。
私は肯定の意味を含めて微笑んだ。

「またひとつ、チョコ増えちゃってすみません」



敦賀さんは手の中に収まっている小さな箱に入った私の想いを見つめていた。




「…このチョコが、欲しかったんだ」


その意味を理解する前に彼の良い香りに包まれた。

抱き締められているとわかったのは数秒遅れてからで、
先の言葉の意味を把握できたのは…


数分後に、甘く優しい感触が唇に落とされた後だった。







**********





メロキュンしてますように…。

そして、皆様へ感謝を込めて♡



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2014.02.14 Fri l 短編 l コメント (8) トラックバック (0) l top

コメント

メロキュンですともーーーーー!!!!
自分から頂戴と言っておきながら本当にもらえると思ってなかった蓮様がとっても可愛かったです!!
素敵なメロキュン話をありがとうございますー!!
今日帰宅後編集作業しますね!!
2014.02.14 Fri l 風月. URL l 編集
風月様

お忙しい中、コメントありがとうございます♪

メロキュンという素敵企画の名に恥じないように、と考えましたが…
そう言って頂けて、安心しました。

素敵な企画で沢山の作品が読めて、ワタクシ毎日ウハウハ♪です!!
本当、ありがとうございます♪
2014.02.14 Fri l 風鳥. URL l 編集
メロキュンしました~(≧∇≦)
甘くて、可愛いメロキュンです~(≧∇≦)
「俺に頂戴」って言った蓮様、エラい!!
チョコレートに想いを込めて…
やっぱり、バレンタインは良いよね~って再確認しました(≧∇≦)
メロキュン、バンザーイ\(^o^)/
2014.02.14 Fri l しゃけ. URL l 編集
うぉー!ほんとだ、メロキューーーーン!!
チョコを渡すくだりがとても、素敵でしたー!!

幸せなメロキュン☆バレンタインストーリーを有難うございました!

2014.02.14 Fri l 魔人sei. URL l 編集
うひゃ~
遅い時間に申し訳ございません。
前後編一気読みで、前編は|緊張|ョ゚Д゚;))))ドキドキイライラで、蓮さん、なんでそこであっさり引き下がるの!とか思っていましたが、後編ラストの「それ俺に頂戴。」で、うひゃ~と一人夜中に不気味に笑ってしまいました。
十二分にメロキュンです!
糖分もしっかり補給したので、今夜はこれで休みます。
素敵なお話を読ませて頂きありがとうございました!
2014.02.15 Sat l ピコ. URL l 編集
しゃけ様

コメントありがとうございます♪

今回はメロキュンを意識してUPしたので、そう思って頂けて安心しましたー!
実は今回のお話は、「俺に頂戴?」「え?いいの?」のこのやり取りが書きたかったんです。

考えてみるとV.Dって可愛いイベントですよね♪
2014.02.16 Sun l 風鳥. URL l 編集
魔人様

コメントありがとうございます♪

素敵なメロキュン企画に参加させて頂き、ありがとうございました!
2014.02.16 Sun l 風鳥. URL l 編集
ピコ様

コメントありがとうございます♪

糖度もありましたかー?!嬉しいです!
素敵な企画に参加させて頂き、本当にありがとうございました♪

多くの素敵な作品がUPされ、お忙しいと思いますが…
いち読者として、応援しております!
2014.02.16 Sun l 風鳥. URL l 編集

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