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切る場所の関係で今回短いです。
『約束 2』をどうぞ……








「昨日主任が私に言った、付き合って欲しいって言葉は…本当なんですね」

この言葉に、呼吸が一瞬止まったのがわかった。


これは………

どうやら俺は昨日、最上さんに『付き合って欲しい』と告白をしたらしい。
そして、今日のこの流れからすると…最上さんはそれを了承した。


腕を掴んだまま動かない俺の手に、掴まれていないもう片方の手を添えて、最上さんはニコリと笑った。

「良かったです。昨日の事が嘘だったりしたら、とか
一晩経って、主任が後悔してたらどうしようかと思ってました」

少し潤んだ瞳が俺を見上げる。
そして添えられた彼女の手が、俺の手をしっかりと握った。



確かに、俺は以前から最上さんを可愛いと思っていた。
たまにミスしてそのフォローをしなければならない事はあるが、彼女は生真面目に、真剣に仕事に取り組んでいた。
誠実で真摯な姿と花のような笑顔に、俺はいつの間にか最上さんを女性として見ていると、自覚もしていた。

だが……

そんな相手と、いつの間にか知らない間に交際が始まっていた事に、疑心と喜びが交じる胸の鼓動を感じた。



俺は、促されるまままたイスに座らされ、最上さんが用意してくれた弁当を食べた。




「あ、敦賀主任。お疲れ様です!」

社の近くにある珈琲ショップで、緑のロゴが入ったカップを手に最上さんが立ち上がる。

弁当のお礼と称してその日のディナーを誘い、快い返事を貰った。
仕事が先に終わった最上さんが待っていてくれたそこを出て、早速食事へと向かう。

「美味しかったですー!」

満面の笑みを浮かべ、満腹だとお腹を擦る。
そんな表情も行動も可愛らしく、俺は「また来よう」と言った。
その時の彼女の表情を見ることなく、最上さんの手を引いて店を出た。


夜といってもまだ雑踏する町並み。
行き交う人々の中で、俺ははぐれないように最上さんの手を強く握った。


「送るよ」

俺のその言葉に、ニコリと微笑んだ最上さん。
彼女は会社最寄りの駅から3駅目の駅近くに住んでるという。

その車内は帰宅ラッシュで混雑している。
乗り込んだ途端に押された最上さんは「おっと」と呟きながら体勢を立て直そうとした。
俺は彼女の腕を掴み引き寄せ、腕の中に囲む。
小さな声で「すみません…」という吐息までも感じられるような近さに、鼓動が早まるのを感じた。
揺れる車内で大人しく収まっている最上さんは、赤い顔をしながら俯いている。

混雑する車内から脱出し改札を抜けると、無言の最上さんはそっと俺の手を握った。
恐る恐るといった感じで俺の顔を見上げる。
俺は嬉しさを隠せず微笑むと、最上さんの柔らかで小さな手を少し力込めて握った。


そして、最上さんの家の前に着き、向かい合った瞬間、不意打ちのように俺は甘やかな唇に口付けた。







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2014.04.22 Tue l 約束 l コメント (4) トラックバック (0) l top

コメント

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2014.04.22 Tue l . l 編集
記憶はなくともここまで順調!
でも、キョコさんが何を考えているのか・・・・

気になりますね!!(* ̄m ̄*)
(* ̄m ̄*)


(珍しく積極的だし!)
2014.04.22 Tue l 魔人. URL l 編集
Re: No title

C 様

コメントありがとうございます♪
そう言って頂けると本当に嬉しいです!
次回には、その結果がわかるようになる予定なので…
どうぞ、お付き合い下さいね(*^_^*)
2014.04.23 Wed l 風鳥. URL l 編集
魔人様
コメントありがとうございます♪

ああ…本当にいつも魔人様はスルドイ!
珍しく積極的なキョコさんに気付いてくれて嬉しいです(*^_^*)
らしくないキョコさんが次まで続きます~。
2014.04.23 Wed l 風鳥. URL l 編集

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