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『Revenge match』が途中ではありますがもう今年も終わる勢いですから、蓮誕祭&一周年アンケ最後のリクエストをもう始めちゃおうと思います。
『Revenge match』は間でたまに挟んでいくかな…。

「蓮の年下話をお願いします!」という匿名さんからのリクエスト。
なので題名通り、蓮さんが年下という設定です。
ん~、キョーコさんは23歳位の設定で。
つまり、完全パラレル!パラレルが苦手な方は控えて下さいね♪





【年下】



「あつ…」

いつの間にかギラギラと照りつけて鬱陶しくなってきた太陽の光。
サラリと吹き抜ける風も、6月にもなると早くもモヤっと生温い。
その風にたなびく街頭の木々を横目でチラリと見て、足早に家路へと足を早めた。

今度のお茶会の為に贔屓の和菓子屋さんへ、女将さんに頼まれ言付けついでに主菓子と干菓子を頼みに行った帰り道だった。
日差しの暑さにおもわず小走りになる。

「ちょっと前まで穏やかだったのに…」

そんな言葉がポロリと零れる。
見慣れた道の向こうにやっと『松乃園』が見え、ホッとした。

お隣を過ぎ、裏口へ向かおうとした瞬間、ふと視界の隅にいつもと違う風景が映った。

それは、無人のはずのお隣さんの洋風な庭の芝生に寝転ぶ物体。


広大な敷地に佇む白を基調としたヨーロピアン調のシックだけど可愛らしい建物と、常にしっかりと手入れをされた緑の綺麗な庭。
お隣さんは確か、ハリウッドスターの別荘だったはずだ。

ハリウッドスターと世界的なモデル兼女優の夫妻、そして天使のようなカワイイ男の子。
この3人がこの別荘に来る事は稀で、最後にその姿を見たのは…たぶん5年以上前だったと思う。
だから、管理は行き届いているが、お隣さんは常にお留守…のはず。


私は青々とした芝生にスラリと長い足を投げ出し、悠然と寝転んでいるその物体を覗きこんだ。

シンプルなワイシャツに程良く色が抜けたジーンズ。
顔にはカバーの掛かった本が乗せられ、明らかにお昼寝のスタイルだ。


………だれ?

勝手に入ったのかしら。
確かにここの庭は日当たりも良くて手入れを行き届いた楽園のような場所で、フラリと立ち寄りゴロンと寝転んでお昼寝したくなる気持ちはわからなくもないけど…。


「のぞき…?」

「ひっ!?」

低い声が下から這い上がり、私はおもわず後ろに仰け反った。
その勢いで足が縺れ、アスファルトに尻もちをつく。

「いたっ!」

片手で本をを持ち上げチラリとこちらを覗いた男が、プチパニックを起こしている私をじっと見た。

黒い髪、黒い瞳。
まだ若い男だ。

男はのそりと上半身を起こすと、大きく伸びをした。
そして、眠そうに目をパチパチさせたあと、怪訝そうな表情をする。

ヤバイ、痴女だと思われたかも…。

「あの、し…失礼しまー…す…」

何事もなかったかのようにすくっと立ち上がり、立ち去ろうとすると…

「君、覗き魔?」

最悪のレッテルを貼られてしまった。

「ち、違います!無人のはずなのに、通ったらあなたが見えたから…。
私は隣の……」

ここまで言って、私はハッと気が付いた。

「っていうか!あなたこそどちら様?」

「………は?」

「ここは空き家じゃないんだから。
すごくゴージャスな夫婦と、カワイイ息子さんの家であって、あなたが勝手に昼寝してていい場所じゃないのよ」

「……ふーん」

……なに、この温度差。
ふーん、って何よ!

「あなたこそ、勝手にひとんちの敷地内に入って、泥棒?」

私のその言葉に男はフッと小さく嘲笑し、ゆっくりと立ち上がった。

でっか!

180…いや、190cmくらいありそうなその男は私に近付き、見下ろしながらため息混じりに言った。

「心配しなくても、俺…ちゃんと許可をとってここにいるんだから大丈夫だよ」

ほら、と言ってポケットから鍵を出した。

「え?……本当?」

「そりゃあ…本当でしょう」

確かに鍵は持っている。
だけど、ハリウッドで活躍している夫妻とどんな関係でここにいるのか。
親戚?日本語が堪能な黒髪・黒い瞳のこの男が?
天使のような息子さんの友達?いや、まだ彼は小学生くらいだ。

どんな想像をしても何だか納得できない私は、無遠慮にも聞いてみた。

「あなた、何?ヒズリさんと、どんな関係?」

「………関係?」

は?と書かれた表情のあと、男はニヤッと口の端しを上げた。

「どんな関係だと思う?」

「全くわからないから聞いたんでしょ!」

「俺ね」

一旦ためた後、男はとんでもない言葉を発した。



「ジュリエナ・ヒズリの…愛人」



「………………はあ?」

私の素っ頓狂な声が、辺りに響いた。




季節感がなんだかおかしくてすみません。このお話は夏に考案したのがわかっちゃいますね…。
ということで、蓮誕祭&一周年のアンケにリク投票下さった匿名様、大変遅くなりました~♪


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2014.12.02 Tue l 年下 l コメント (2) トラックバック (0) l top

コメント

新シリーズスタート嬉しいです。
愛人だなんて、ジュリ様が聞いたら怒ってしまいそうな・・・・(笑)

あまり良い印象のない出会い(?)をした二人の今後がどうなっていくのか。非常に楽しみです。ヾ(≧▽≦)ノ
2014.12.02 Tue l まじん. URL l 編集
まじん様
コメントありがとうございます♪

本当に、出会いはよろしく無いですよね。
今回は蓮さん年下という設定なので、敢えてキョコさんタメ語を使用しているのですが…そのせいか、なんだか蓮キョという感じが全くしない話になってしまいました(泣)

そんなお話ですが、どうぞお付き合いお願い致します♪
2014.12.03 Wed l 風鳥. URL l 編集

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