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『同級生』その後の展開をとコメを頂いたので…ちょこっと書いてみました。
その為、前回の【同級生】を【同級生 ~一限目~】に題名変更致しました。
今回を二限目にしましたが、続くかと言われれば………。





【同級生 ~二限目~】




「俺の彼女になって?」

言ってる意味がイマイチよくわからない。
だから、言葉を発する事もなくだた呆然と立ち尽くしていてもしょうがないと思う。

いつまでもポカンとしている私に、彼はもう一度繰り返した。

「俺の彼女になって欲しい」

「………か、のじょ…って?」

「彼女は彼女。恋人で伴侶で良人で交際相手、ハニー・ラバー・プチタミ・マヤーパドゥルーガ・エイン・ノーヴィア…」

「無理!」

敦賀くんの『彼女』なんて無理でしょ!無理、無理!アリエナイ。

「……今、付き合ってる男(ひと)いないんだろう?」

―――ちょっ、疑問文なのに肯定って。
もちろんいないけど!いないけど!

「沈黙は肯定」

明らかな嘲笑に、また腹がたった。


「……なんでも一つ、言うこときいてくれるって」

穏やかな微笑みは絶やさずに。

「約束」

背中を撫でるように冷たくも優しい口調で。

「守って、くれるよね?」

彼のそんな言葉に、言外の意味が含まれているのを感じ、私は思わず頷いた。


「でも」

笑顔の彼に、私はドドーンと指を指し

「期末テストで私が勝ったら、速攻で別れてもらいます!」

決意も固く言い放った。


「………勝てたら、ね?」


彼は口角を上げ笑った。


「……ま、何はともあれ俺達は恋人同士だ。
よろしくね?キョーコ」


……へ?キョーコ…って言った?


その途端、視界が一変した。
澄んだ青空と白い校舎、フェンスの前の麗人が嘲笑していたはずの風景が突然の暗転。

………いや、正確には目の前の隔壁で何も見えなくなった、が正しい。


だって―――
そういうのはドラマやマンガの世界の出来事で、非現実的なことだとずっと思っていたから。

彼の腕に抱き留められていて、隔壁は彼の胸だと理解するまでに、少々…ううん、たっぷり一分は必要とした。


そんな私に彼は、頭頂部に頬擦りをし、最後に微かな感触と小さなリップ音まで落とした。

「くぁwせdrftgyふじこlp」

私は意味のわからない言葉を発し、彼を突き飛ばす。
そして、一目散に逃げ出した。






「揶揄(からか)われた…!」

なぜ彼はあんな事を言ったのか。なぜあんな事をしたのか。
そんな事ばかりが脳内を占領するもんだから、とうとう今日の授業の内容は一つも頭に入ってこなかった。

そうして本日最後の授業が終わるチャイムが鳴る頃、ようやくその一つの結論に辿り着いた。

モテる彼が私に本気で『彼女になって欲しい』なんて言うわけないじゃない。
何で本気にとっちゃったんだろう。
慌てふためく私が面白くて最後あんな行動に出たんだ、きっと。

………クッ。

なんて手練れなの。


そうこう考えている間にも時間は過ぎていく。
HRが終わり、私も帰る準備を始めた。

こんな事を考えている暇があったら、もっと勉強しなくちゃ。
これじゃあ敦賀くんの思う壺……

「キョーコ」

皆が口々に「じゃーねー」と別れの言葉が飛び交うなかに聞こえた低音。
それにつられて振り返れば、突然現れた隣のクラスの麗人がちょうど開け放たれた出入口から入って来た。

なっ!なんで?!

「一緒に帰ろう?」

その人は私の前に立ち止まる。

「だって……冗談だったんじゃ…」

拳を口に持って行きながら彼がクスリと笑った。

「良かった、迎えに来て。
どうせそんな考えに至るんだろうって、予想はしてたんだ」

ざわつく教室内。

「つ…敦賀くん、あの…」

とにかく場所を移しませんか、そう続くはずだったのに彼は私の声に被せてきた。

「蓮。
彼女なんだから、蓮って呼んで」

その瞬間、周りがどよめいた。何処からか悲鳴もあがった。
でも、誰よりも大きな悲鳴が響いたのは私の中だ。

やめて……なんという羞恥プレイ。


だが、彼の罰ゲームは終わらない。

彼の長い指が私の手に触れたと思ったら、それはすぐに絡み合い、彼は出入口の方をチラリと見たあと優しく言った。

「行こう」

前へと引かれ、歩き出した。



私達は、驚愕と混沌の渦中となった放課後の校舎をあとにした。





『空の青』の時にも感じてましたが……
青春ものって、難しい―――――!!
今回で本当自覚致しましたよ。私は青春ものは向いてな――い(泣)





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2015.05.21 Thu l 同級生 l コメント (6) トラックバック (0) l top

コメント

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2015.05.21 Thu l . l 編集
確かに
青春ものは難しい。

しかーし、風鳥さんが向いてな――いなんてことはないかと。(∩*´ω`*∩)寧ろ向いてます!

ヾ(≧▽≦)ノ

キョコさんの想像とは違うかもですが、現在連さんの思う壷な道を驀進中な二人。

これからどう親しくなっていくのか。楽しみにしてまーす。
2015.05.21 Thu l まじーん. URL l 編集
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2015.05.21 Thu l . l 編集
Re: そんなことありませんっ!
C 様

コメントありがとうございます♪

そうですか~?(*´ω`*)
そんなふうに言って頂けると嬉しいです!

そうですね!それなら思う存分……え?!Σ(゚Д゚)
2015.05.22 Fri l 風鳥. URL l 編集
まじーん様
コメントありがとうございます♪

なにせ年季のはいったギスギスハートの汚れたオトナで…。
『青春』?そんな時代もあったんだっけ?
………いや、私にはそんな時代は無かったような…。

―――なものですから、本当に難しいです(-_-;)

え……どう親しくなっていくか……ですか。ですか。
2015.05.22 Fri l 風鳥. URL l 編集
Re: いやいやいや
N 様

コメントありがとうございます♪

蓮くんサイドですか。いいですね☆
取り掛かってみますので、気長にお待ちを(*^_^*)♪
2015.05.22 Fri l 風鳥. URL l 編集

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