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今日七夕だ~なんて思って、急遽書いた超SSです。
本当はUPするのもどうかとは思ったのですが……(^_^;)






【七夕と短冊】


俺は小さな窓からの流れる景色を眺めていた。

線のようにガラスに付く雨の雫と、流水の如く変わりゆく景色。



今日は七月七日。日本では七夕と言うらしい。
彦星と織姫が一年で唯一逢うことの出来る日。

そこまででは無いにしろ、まるで俺達のようだと思った。
米国と日本、俺達が離ればなれとなって一年半が経った。
遠距離恋愛、そう言えば聞こえは良いが……。
実際は逢いたいと思ってもなかなか逢える距離ではないこの状態に、俺は限界を感じていた。
だから、今日は少し無理をして一日だけ休みを貰い、取るものも取りあえず飛行機に飛び乗った。

――キョーコに逢いに行くために。


七月七日に降る雨を『催涙雨』といい、彦星と織姫が流す涙なのだそうだ。
それは、年に一回逢える喜びの涙なのか、それとも……。


ゲートをくぐり、荷物を持ち、人々が行き交うロビーに降り立つ。
そこには今日到着を告げてあった、愛しい彼女がいた。

「お帰りなさい!」

彼女が笑顔で言った。
数ヶ月振りの再会。
俺は人目も気にせず彼女を抱き締めた。

「ただいま」

彼女の手を取り、ロビーを出る。
そして、タクシー乗り場でタクシーを探す彼女の手を引く。

今日はのんびりしてる時間がない。
強行して来たから、今日の便でまた帰らないといけないのだ。

「キョーコ」

今日、彼女に逢いに来た理由。
それは、たった一つだけ。

「なんですか?」

本当は、夜の闇に浮かぶ天の川のもとでロマンチックにしたかったけど……。

「I will be together foever. Can you marry me?」

俺は内ポケットから黒いベルベット製の小さな箱を取り出し、それを開け、彼女に捧げる。

「え?」

「I never ever want to leave you again」

外の水たまりは幾重もの波紋を描いている。
この『催涙雨』がどちらの意味になるのか、そんなことを思った時、彼女の口が開いた。


「―――はい」

これまでにないくらいのキューティーハニースマイルで頷いた彼女。

喜び、安堵、それらが綯(な)い交ぜとなって、胸が潰れそうな想いに思わず強く抱き締める。
そして、ひとつキスを落とした後、日本に来る前のことを思い出した。



日本に来る前、アメリカの俺の部屋に願い事を書いた短冊を置いて来た。

願い事はただ一つ。


【キョーコが俺のプロポーズを受け入れてくれますように】



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2015.07.07 Tue l 短編 l コメント (2) トラックバック (0) l top

コメント

七夕
今晩は。七夕からは、ちょっと時間が経ってしまいましたが、コメントさせて下さいね!! SSでしたが、蓮キョな人達には望んでいた二人の未来が入っていて、とても幸せなお話でした。何気に英語でのプロポーズ、素敵でした。我慢出来ずにとんぼ返りでもプロポーズをしに帰ってくる蓮様、大好きです!! 素敵な七夕のお話ありがとうございました!!!
2015.07.12 Sun l しゃけ. URL l 編集
しゃけ様
コメントありがとうございます♪

そんな風に言って頂けると嬉しいです!!
七夕当日にフラっと考えてサクッと勢いでUPしちゃったお話なので、誤字脱字を含めて今となっては恥ずかしいクオリティの作品です…(-_-;)

雨続きでも、まだ涼しかった七夕が懐かしい……。
2015.07.14 Tue l 風鳥. URL l 編集

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