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「今日はよく考え事してる様だけど、何か悩み事あるならきくよ?」

整った顔が私を覗き込む。

優しい笑顔の敦賀さん。
いつかは敦賀さんの想い人と想いが通じて、きっとここにも私はすぐ来れなくなる。
それまでは…それまでは敦賀さんの近くにいたいと思っていた。

悩みを聞いてくれると言うのなら、聞いて貰おうか?
そう思ったのは出来心だったのか…胸の痛み故なのか…。


「私、とても気になる人がいるんです。」


「え?!
……………。
す…好きな人がいるってこと?」

すごい驚いた顔…。
そりゃあ、私ラブミー部だものね。

「はい。」と言ってみると、顔が急に暑い。

「…誰かな?俺の知ってる男?」

「フフフ。内緒です。」

「その男と…付き合うの?」

「まさか!ありえません!!
その方、好きな人がいるようなんです。
だから、どうやったら諦められるのかな…って。」

急に周りの温度が下がったように感じた。
敦賀さんを見ると大魔王。

な…何で??

「すっ…すみません!
こんなどうでもいい話…。」

「いや…。
ぜひ聞きたいよ、その話。」

ジリジリと距離が近くなる。

敦賀さん…そんなに恋バナ好きなの?
こんなに喰い付いて来ると思わなかった。

「で?
諦めたいんだ……その男の事。」

目の前の美貌にクラクラする。

「簡単だよ…?」

スッと顎を押し上げられると、ゆっくりその美貌が迫り、え?と思う間も無く柔らかな感触が唇にふってきた。

チュッという音と共に離れた彼はニコリと笑う。

「俺に心を奪われてしまえばいい。」


今……何がおこったのだろうか?
彼は…私に何を言ったのだろうか?

頬から耳朶にかけて優しい感触が、私を思考から現実に戻す。
敦賀さんの指がそのまま耳の後ろの髪を遊ばせながら、また顔を寄せてきた。

「な…んで……。」

やっとのことで絞り出した声は、重なる唇によって奪われる。

さっきの触れるだけのキスとは違い唇を吸われる様に、舐める様に啄む彼。
その感触が離れた時、私の頬に一筋の雫が零れた。


なんて残酷な人だろう。

好きな人がいる貴方を忘れたいと思っているのに…
貴方は「俺に心を奪われてしまえばいい」と言う。
貴方に心を奪われている私に、答えてくれる事などないくせに…。

涙が後から後から流れる。

不意に彼のいい匂いに包まれた。
力強い腕が身体に巻きつき、私は彼に抱き締められているのだとわかった。

「ごめん…。
そんな簡単に心を奪われることなんて無いことを…知ってるのに…。」

上から降ってくる声。
本当に残酷な響き。

それは、彼の心は想い人以外なんびとたりとも奪う事は出来ないということ。

もともと雲の上の人…
敦賀さんが想い人と共になるまで、と思っていたけど…どうせ、叶わないんだから……


「私の好きな人は……
敦賀さんです……。」


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2013.03.15 Fri l 短編 l コメント (2) トラックバック (0) l top

コメント

ついに告白w
蓮さんの顔の変化振りも楽しみですw ←キョコさんには見えてないかもですけどw


ー(=´∀`)人(´∀`=)



2013.03.15 Fri l 魔人. URL l 編集
Re: ついに告白w
魔人様
なるほど!一人称だから敦賀さんの表情が!無いですね!!
2013.03.18 Mon l KAZETORI. URL l 編集

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