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目を開けると、目の前には逞しい肉体美。
ギョッとなり見上げると、気持ち良さそうに眠る敦賀さん。
彼の腕がしっかりと私に巻き付き、起き上がる事が出来ない。

流石に情事も4回目になると、起き抜けの驚愕な悲鳴は出てこないようだ。

がっちりと抱き込まれている体制からなんとか抜け出そうとあたふたしていると、上から声がおりてきた。

「ん…おはよう、最上さん」

「…………。
オハヨウゴザイマス」

寝起きの眠そうな様子まで絵になるのだから、本当に困ってしまう。

絡まっていた腕に力が入り、強く抱き締められると不意に口付けられた。
最初は優しく触れる程度の。次に唇を舐めるように。
その行為に昨夜の痴態を思い出した。
慌てて唇を離そうとするとそれが分かったのか、敦賀さんの腕が首の後ろにまわされ動けない。

舐める様な口付けは次第に濃厚な口付けとなり、抵抗出来ない私はされるがままだ。

どれだけの時間そうされたのか。
やっと唇を解放された時には、完全に酸欠で全く思考がまわらない状態だった。

優しい瞳が私を覗き込む。

「好きだよ、最上さん」

脳にやっと酸素が充分巡ってきたはずなのに、入ってきた言葉をすぐ理解出来なかった。

「だって…
敦賀さんが別れたいと思っていたんでしょう?」

「?
俺は最上さんと別れたいなんて思った事一度だって無いよ。
君が俺と別れたかったんだろう?」

「でも!表情が…とても苦々しい感じでしたし、笑顔も仮面の様で。
私との事、後悔していたじゃないですか」

「後悔?冗談じゃない。
どんなに長いこと君を想ってきたと思ってるんだ。
まあ確かに、最上さんの言う通りの顔は思い当たるかな」

「いつも私に言う謝罪は何の謝罪ですか?」

本当は聞きたくなんてない。良くない事を言われるのは分かっているのだから。

「…………。
他に想う男がいる君を…解放してあげられなくて…ごめん…」

私の身体にまわされた腕に力が入り、あの苦々しい表情になる。

「今…何と仰いました?」

「君は今も…不破を好きなんだろう?」

「はあ?何でそんなバカな話になるんです!そんな訳ないじゃないですか!」

よりによって何故そこにショータローが出て来るのだろう?
ショータローとの事を知っているはずの敦賀さんが、何でそんな勘違いをしているのか。
むしろ昔の話として過ごせるようになってきたのを喜んでいるくらいなのに。
あまりのあり得ない話に、驚きと憤りを露わにする。

「……勘違い?」

一緒になって敦賀さんも驚いた様子だ。
いつの間にそんな話になってしまったのか、彼の態度が変わってきた頃を思い出す。

「あ!ショータローの歌番組!
あの時のあれで勘違いされたんですか?」

彼の顔は複雑といった表情で、私の額にキスをする。

「あれも、そう思った要因の1つだよ。アイツを見る最上さんの表情が明らかに優しかったから」

要因の1つ……
まだ私は何かしたの?

「初めての夜、君は不破の夢を見ていたよ」

「え!アイツの夢?」

「名前を…呼んでた。
愛おしいそうに」

「……………」

最低だ。
敦賀さんの隣りにいながら、バカショーの夢を見て、寝言とはいえ名前まで口にしてしまうとは……。
そして、それを…全く覚えていないという事実。

「も!申し訳ございませんーーー!!」

ガバッと力強く起き上がり、自分が全裸なのも忘れ、三つ指をついて額をベッドにつける勢いで土下座をする。

すかさずまた力強い腕が私を捕まえ、彼の胸に飛び込む形になった。

「不破の事、好きじゃ無い?」

彼の上で抱き締められながら、問われる。

「好きじゃありません!
私は敦賀さ…ん…が……」

勢いに任せて言ってしまった言葉が恥ずかしくて、顔が急に熱くなる。
彼に抱かれながら狼狽えていると、神々しい笑顔と共に熱いキスをされた。

「その言葉を待ってた…ずっと、長いこと。
最上さん、もう一度…言って?」

「え?言った事、ありませんでしたか?」

「無いよ、今まで一度も」

拗ねたように口を少し尖らせる彼。
そんな顔はテレビでは見たことも無い顔で、『敦賀蓮』ではない少年のようだ。
そんな彼に愛おしさが込み上げた。

「好きです、敦賀さんの事が」

普段恥ずかし過ぎて言えなかった言葉が素直に口から出た。

今まで一度も自分の気持ちを言ってなかったなんて……
勘違いもしたくなる……かも。
もし反対に敦賀さんが、寝言でも他の女性の名前を口にしていたら…そう考えたら胸がズキンと痛んだ。

彼を今度は私が抱き締める。

「好き…大好きです」

「俺も…最上さんが好きだ」

頬に温かい手が当てられ、優しく彼の唇が私の唇に重なった。

「俺が最初から最上さんに向き合って、話していれば良かった。
そうすればすぐ解決出来た事だったんだ」

「すみません。
そもそも私が最初から言葉足りないから…」

「じゃあ、お互いコミュニケーションが足りなかったって事で。
今後はしっかり会話していこう」

「はい!」

お互いの顔を見合わせながら、柔かに笑い合った。


「早速だけど……
キョーコって…呼んでもいい?」

「はい!
あ…でも、外ではいつも通りに呼んで下さいね?」

微笑む彼。
………の目線が、明らかに合わない。

「良い眺めだし、キョーコの気持ちも分かったし…
昨夜の続きを、しようか」

いつの間にか夜の帝王が首筋にキスを落とす。

「え?あ…あの…
時間ももうありませんし…」

構わず迫る彼。

「今日はもう……
無理ですーーー!!」



その後キョーコの身がどうなったかは……ご想像にお任せです。




**********



Wishの第1弾は終了です。
付き合い始めの2人がコミュニケーション不足ですれ違うって図が書きたかった訳ですが。
力不足で上手く文を繋げる事が出来ず、しかも子供達が春休みでなかなか書く時間が途中とれずにおかしな文になっている箇所があるかも…(泣)
兎にも角にも、ここまでお付き合いして頂きまして、本当にありがとうございました。


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2013.04.16 Tue l Wish l コメント (2) トラックバック (0) l top

コメント

あー、よかった❤
言葉でのコミュニケーションて大事ですね。………それにしてもキョコちゃんたらどんな夢見てたんでしょう…。
2016.11.08 Tue l ぱよ. URL l 編集
ぱよ様
あの時の夢は、多分…
昔々のまだコーンに会う前の頃の夢だと思っていますが、皆さんはどうなんでしょうね(*^_^*)
2017.01.26 Thu l 風鳥. URL l 編集

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