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このお話は、蓮ではなく久遠×キョーコのパラレルです。
しかも設定が、ショータローに捨てられた後芸能界には入らず、事務の仕事に就き大人になったキョーコと、大きな壁(偉大な父親と同じ職業)にぶつかる事なくただの会社員として大人になった久遠の物語です。
そんな訳で、キョーコも久遠も完全にイメージ通りではありません!
キョーコと久遠の名を借りた別人の様になってしまいました。

そんなお話でも大丈夫!と胸を張って言える方のみ、この先をどうぞ……。







【彼と私 2】



彼が定期的に私の部屋に訪れる様になって数ヶ月。
もちろん、特に付き合っている訳でもなく。
ただ、たまに来てご飯食べて、各々が好きな事をしたり(本を読んだり、テレビを観たり)していた。
まあ、必ず色事も付いて来ますが。


久遠・ヒズリさんは自分の魅力を知っている人だ。
と同時に、女性の扱いも手馴れている。
世の女性を魅了する外見に、優しい言葉。さりげない気遣いが出来て、何より女の身体というものをよく知っている。

今まで他の誰ともした事はないから比べようも無いが、それでも、彼はとても上手いのだと思う。
性的な事を蔑視していた訳では無いが、全く必要性が見出せなかった。そんな考えが改まる程の大きな快楽を毎回私に与えてくれる。

だからなのか、男性とはお近付きになりたくない私も、彼の訪問は頑なには断れないでいた。


ただ……彼はあくまで別世界の人。

私はもう二度と恋などという愚かしい事はしない。

彼とのこの関係も特に大きな意味を持たないし、私の中でも大きな位置には無い。

そして彼もまた、肉体関係はあってもそれ以上のものを欲しがるような事は無かった。


つまり、私達はそういう関係なのだ。



**********



そんな関係が、いつの間にか一年を過ぎた頃だった。


私は幼い頃から親ではなく、幼馴染みの家に預けられ育った。
幼馴染みがミュージシャンを目指し一緒にそこを出ても、女将さんはまるで本当の母親の様に今も度々私に連絡してくれる。

優しい女将さんは娘の様に思ってくれている私の将来が心配なのか、息子は諦めて私だけでも京都に帰って来て欲しいのか、25歳を過ぎたあたりからよくお見合い写真を送って来た。

結婚にも、男性にも、全く興味が無かった私はその全てを断って来たが……

このところ、その概念が覆されてきた。

もちろん、きっかけは彼である。


その頃になると、彼と過ごす空間はとても居心地がいいものだと感じていた。

どこに出掛けるでもなく部屋でお互いが好きな事をする。
私の作ったご飯を美味しいと言って食べる。
そして、淫猥な欲求に従って身体を重ねる。

幼馴染みとの時の様な横暴な生活ではなく、自然に、負担もなく、楽に。
私も他人と、思っていたよりも悪くない生活ができるのだと。

そんなふうに考えていたところで、さっきのお見合いの話に戻る。

私の手には一冊のお見合い写真。
開けば微笑む男性の顔写真と、相向かった隣りに全身が写った写真。
昔ながらの一冊だ。


私はおもむろにに電話を握った。
相手は、女将さん。

私は恋愛なんてしない。
結婚するなら、お見合いするのがちょうど良いのではないだろうか。

そして、やはり結婚するなら一緒に過ごして負担の無いほうがいい。
いちいち女性関係で揉めるのも避けたいから、女性に疎いくらいがいい。
平凡に過ごせる様に、仕事に真面目な人がいい。

どうせお見合いするなら、そんな人が良いのだと言うために。


そして、まさに今回のお見合い相手は理想的だと強く女将さんに勧められ、会う事を承諾した。



**********



ある日、私の前で事後処理をする彼に、今度お見合いをする事を言った。
ベッドに横になり、息を整えて、サラッと でもニコリと。

「お見合い?なんで!」

驚く彼。
処理したのもが手からポロリと落ちる。

「母代わりの女将さんから勧められていた方と、今度お見合いする事になったんですよ」

「ああ…そうなんだ」

冷静になってきた様で、落ちた物を拾いゴミ箱に捨てる彼。

「なので、もうここには来ないで下さい」

「え?何で?」

またもこちらを見て目を丸くする。

「もし相手の方が良さそうな人で、先方さんも気に入って下さって、ご縁があれば、お話は進むでしょうから」

ニコニコと笑顔で私は話を続ける。

「そんな時に私の部屋に男の人が出入りしていては、相手の方にも紹介してくれた女将さんにも良くないので」

動かない彼をよそに、私は横になったまま淡々と言った。

「だから、今日が最後です」





**********



次回からの久遠さん編、皆様ご注意下さいね!
絶対!見ない方がいいと思います。
桃じゃないけど……限定にしようかと思うくらいのシロモノですよ……。




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2013.04.19 Fri l 俺と私 l コメント (4) トラックバック (0) l top

コメント

見ないでと言われなくても
そんなこと言われても、読みたいものは読むに限ります(笑)
なので久遠さんバージョンもup楽しみです。
2013.04.19 Fri l 美音. URL l 編集
気になりすぎる!
続きが!
これは楽しみに待つことにします~
どんな変化球もばっちこーい!!
2013.04.19 Fri l 霜月さうら. URL l 編集
美音 様
次回の久遠さんより、更にその次の久遠さんはすごいですよ?
ぜひ、覚悟して下さいね♪
2013.04.19 Fri l KAZETORI. URL l 編集
霜月さうら 様
変化球になってると良いのですが……。
久遠さんという名の別人ですよ?!
ああ……次…というより、次の次の話を更新するのが怖いです(>_<)
2013.04.19 Fri l KAZETORI. URL l 編集

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