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またもや魔人様のドボンです。
今回は『一行お題』の「失恋を慰める」です。
前・後編でUPさせて頂きますね。
前編の今回はとても短めですが、1話にするには少し長く、切る所も難しかったので今回こんな感じになっちゃいました。
それではどうぞ。





『Comfort 〜前編〜』



俺は某部の部室のドアの前で、ただ固まっていた。

理由は簡単だ。

ひそかに想いを寄せる彼女の、ある言葉を聞いたから。


「彼ね、最初は素っ気ない態度と無口な感じで印象は悪かったんだけど…
だんだん共感できるかな…って」

最上さんは多分琴南さんと話をしているのだろう。
そんな中の『彼』という単語に、俺はノックしようとしていた手を寸でで止めた。

「彼のことが少しづつわかってきたら、なんだか可愛く思えてきて」

最上さんが男の事をこんなふうに話すのは珍しいとか、どこのどいつだ!とか、
そんな事も思いつかないくらい、俺は呆然と彼女の言葉を聞いていた。

「いつの間にか私……彼のことが好きになってたの」

その言葉を聞いた瞬間、鈍器で頭を殴られたような衝撃がした。

楽しそうに話す彼女の明るい声。
合間に入る琴南さんの声も耳に届かないほど、俺の頭の中は彼女の衝撃の言葉がグルグルと回っていた。

その後も続く彼女達の会話と笑い声。

俺はそこに割って入ることもできずに、その場をあとにした。

その後の仕事は散々で……その様子を見かねた社さんが、その日の夕飯を最上さんに依頼したのは言うまでもない。

が、上機嫌の最上さんとは対照的に俺の気分はどん底で、食事もそこそこに彼女に強引に寝かしつけられ…
せっかくの『彼』のことを聞き出すチャンスも、遠のいてしまった。



**********



最近、敦賀さんの様子がオカシイ。

先日ラブミー部への依頼でお部屋にお邪魔した時にはもうそんな感じで。
あの敦賀さんが、紳士にあるまじき、完全な生返事。
しかも、普段の敦賀さんなら絶対くい付くような『役』の話をしていたのにもかかわらず…。

「何かあったのかしら…」

今日の『やっぱきまぐれロック』の収録も終わり、私はいつものように台車に積んだ坊を運んでいた。

何か悩みがあっても、およそ外になんて出さない人だからなー……敦賀さん。
こんな時いつも思うけど、私が敦賀さんより年上だったらなー。
無理矢理にでも敦賀さんに悩み吐かせちゃうのに…

そんな事を考えながらカラカラと台車を押して曲がり角を曲がろうとした時、私はおもわず足を止めた。


そ…そこにいらっしゃるのは……
おいそれと声を掛けられない雰囲気を惜しげもなく醸し出す…敦賀様。


なんで…!
なんでいつも私はこんなタイミングよく彼のこんな場面に……!

私は坊を片手に拳にグッと力を込めた。



きゅうーーーーーぅ…という足音と共に、私はブラックホール渦巻く彼に声を掛ける。

「ーーぃよっ!久し振り」

「……君…!」

「相変わらずヒドイ顔で悩んでるな。
また、台本でわからない事でもあったのかい?」

途端に暗い表情になる敦賀さん。

「……話してごらんよ、その悩み」

彼の気持ちが少しでも軽くなる事を祈って、私は彼の隣りにゆっくりと腰を掛けた。





そして後編に続きます。

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2013.06.26 Wed l リク罠 l コメント (2) トラックバック (0) l top

コメント

早速のあっぷ
ありがとうございまーーす!!

蓮さんの親友(?)坊の出番なのですね!!
後半も楽しみにしてます!!
2013.06.26 Wed l 魔人. URL l 編集
魔人様
お世話になります(*^_^*)
はい!蓮様御用達のあの鶏さんに、慰め役をお願い致しました。
落ち込んだり困った時にはやはり頼りになるお人…じゃなく、お鶏ですね。
2013.06.26 Wed l 風鳥. URL l 編集

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