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そこには決して流すことの出来ない刻(トキ)がある。
ACT.203~204の間に何があったのか。
その答えはここに……

隙間ウメウメ妄想祭り!『ACT.203.5X 空白の刻』


原案者様はGreen x Green 様宅開催『隙間ウメウメ妄想祭り!』
企画者様は魔人sei様宅隙間ウメウメ妄想祭!『ACT.203.5X 空白の刻』



今回は魔人様宅で開催中の素敵なお祭りに参加させて頂きました。
事情により、立て続けに違うお話をUPしました。

※注意!ACT.204までのネタバレがあります。
単行本派方は回れ右ですよ!




注:単行本未収録(2013年9月時点)のネタバレを含みます




【ACT.203.5X 空白の刻 夜空に君と】



今日、最上さんの進級試験が終わるのは知っていた。

だから、下校途中の彼女を拉致したのだ。


「敦賀さん!急にどうしたんですか?ビックリしましたよ」

助手席に座りながらこちらを見る彼女は、制服だというのに誰よりも可愛く見える。

「試験は今日で終わったんだろう?」

「はい、セツをお休みしちゃってすみませんでした」

「……最上さんがいない間、何を食べても味気ないから困ってたんだ。
今日は俺の食事に付き合ってくれる?」

最上さんがいない間の食事内容は、敢えて内緒にしておこう。

「敦賀さんの食事ですか?私で良ければ、喜んで」

フワリと微笑む彼女に見とれる。
会えなくなってたったの数日だというのに、自分で思うよりも沈鬱していたらしい。
抱き締めたい衝動を追いやる為に、俺は車を発進させた。

着いたのは、アールデコ調の館。
薄暗くなってきた空間にライトアップされたその建物は、まるで城のように佇んでいた。

「すてき…」

ぼそりと口から零れた彼女の言葉に、思わず口端が緩む。

「どうぞ、お姫様?」

手を差し出し、彼女の手を取り自分の腕に。
案内されたのは、パティオの中心に淡く光る泉の隣りに用意された静かな席だった。
前菜から始まり、色とりどりのものが目と舌を楽しませる。
最初は「こんな豪華なお食事…」と恐縮していた最上さんも、メインが終わる頃にはその味を堪能してくれているようだった。
そして、コーヒーを飲みながら、この数日にあった出来事を談笑する。

「今日はこんな素敵なお食事、ご馳走様でした」

レストランを後にした彼女は、丁寧なお辞儀をした。

「いや、こちらこそ。今日は付き合ってくれてありがとう」

そういいながら最上さんを助手席に促す。

車を走らせていると、隣りから声が聞こえた。

「敦賀さん、どちらへ?道が…」

少し不安そうに窓からの風景を目で追う彼女。

「うん、まだ送れないんだ」

「またどちらかに行くんですか?」

「ちょっと…ね」

そう言葉にしたまま会話もなく到着したのは、夜の闇を飲み込んだ漆黒の海に面したヘリポート。
ラウンジに行くことなくそのまま中央に鎮座する白に青のラインが入ったヘリコプターへと彼女を案内すれば、既にスタンバイしたパイロットに歓迎された。

手を牽かれるだけだったの最上さんが席に着いたところで声を発した。

「あ…あの、これはどういう……」

隣りに座り笑顔で返す。

「君に、V.Dのお返しをね…。
ホワイトデー当日じゃなくて悪いんだけど」

「え…あんな『つるん』のお返し…ですか」

「し!黙って。もう離陸するよ」

言い終わる間もなく轟音が響き、次第に窓の外の景色が動き出す。
機体は瞬く間に空へと飛び立ち、気が付けばそこには普段なら目に出来ないような風景が眼下に広がっていた。

宝石を散りばめたようなキラキラと輝く絨毯。
それは遥か彼方なで続く光の円舞だった。

「すごい……」

ほうっという溜め息と共に零れた彼女の言葉に、俺は緩む顔を手で隠した。

機体は夢の国や東京タワー、スカイツリーを旋回、新宿のビル群、ベイブリッジを過ぎて行く。

「あ!見てください!敦賀さん」

目を輝かせて下を眺めはしゃぐ彼女。
喜ぶその姿に胸の中が熱くなる。

そうして、1時間の夜空の散歩を楽しんだ。


「今日は本当にありがとうございました!」

だるまやの前に着き、助手席を降りて最上さんは笑顔で言った。
どんな夜景も、彼女の笑顔には敵わない。

俺はセツにするように、ギュッと彼女の身体を抱き締めた。
そして、甘く香る彼女の髪に頬摺りし、チュッと小さなリップ音と共にキスを落とした。

「じゃあ、また」

スッと身体を離し車へと乗り込み、最上さんと別れる。



社さんに「最上さんにお返しは用意していない」と言った。
本当は残るものでは無かったからそういう言い方をしたが…。


今日は雰囲気ある場所で食事を、と予約しておいた。

彼女に、光り輝く夜景をプレゼントしたいと思っていた。


だが結局、彼女にと思っていた事なのに…
彼女が喜んでくれた事以上に、俺が彼女から貰ってしまった。


彼女とそれを共有できた『思い出』と、俺に向けた『笑顔』を……


俺はカインに戻るべく、いつものホテルへと車を進めた。




**********


全く締まりませんでしたが、急遽この話をカタカタさせて頂きました。
ぶっちゃけ、本日考案本日UPという……
誤字脱字、ぬるい目でみて下さい。

とは言え、楽ませて頂きました。
このような素敵なお祭りに参加させて頂き、とても嬉しく思っています。
ありがとうございました。



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2013.10.16 Wed l リク罠 l コメント (2) トラックバック (0) l top

コメント

メルヘン乙女には
ロマンチックでナイスなプレゼントですよね。

素でのギュとちゅで。

キョコさんは、蓮さんからの「好意」ぐらいは感じとれてそうですよねー!!で、あの展開に繋がると!!

隙間ウメウメ妄想、有り難うございました!!

ラッセラー! (/^o^)/ (/^o^)/

ヘ(^o^ヘ) ヘ(^o^ヘ) ラッセラー!

ラッセ ラッセ ラッセラー!!

ヘ(^o^ヘ) (/^o^)/

2013.10.16 Wed l 魔人sei. URL l 編集
魔人様
コメントありがとうございます♪

現時点で……この展開は、無し、ですよね〜(涙)
この話は「最上さんに用意してない」くだりで考えたお話です。
先生の斜め上を行く発想に、きっと近い将来悶絶するんだろうと思いながら……。
改めて駄文で申し訳ないです。

でも、楽しかったです!

ラッセラー! (/^o^)/ (/^o^)/

ヘ(^o^ヘ) ヘ(^o^ヘ) ラッセラー!

ラッセ ラッセ ラッセラー!!

ヘ(^o^ヘ) (/^o^)/
2013.10.16 Wed l 風鳥. URL l 編集

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