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今回も、お世話になっている魔人様のリク罠にドボンでございます。
魔人様宅の『間違えた順番』からマルっと一話をリク罠文をそのまま使わせて頂きました。

では…どうぞ。


【間違えた順番】



「ごめん、最上さん……
こないだのプロポーズなんだけど……忘れてくれないか?」

交際開始から2週間目だった3日前に、事務所の廊下で突然受けた蓮からのプロポーズ。

唐突だったし、恋人としての付き合いも忙しさからほぼゼロな状態でのそれに、
キョーコからはまだ何の返事もできていない。

お互いが忙し過ぎた2週間。
丁度海外ロケなども挟んでいた為に、電話連絡さえほとんど取れていなかった。

恋人になりたてにしてはあまりに少な過ぎた交流。

交際自体もジョーダンじゃないかと思い始めていたときだったのだ。
その爆弾が落とされたのは。

それにより、キョーコの思考回路は破壊されてしまった。

最も被害を受けたのは、最近漸く働きだした恋愛回路である。

それが壊れたらどうなるか。

キョーコの頭の中には「ドッキリ」の言葉だけが浮かんでは消える有様で、
返事を返さないといけないなどということは欠片さえも浮かぶことはなかった。

復旧の気配を見せない思考回路に、再び投げ込まれた言葉。

今のキョーコには即それに反応するだけの機能は残っていなかった。

黙りを決め込むキョーコに不安になった蓮は、ひたすら詫びる。

「ごめん!あの時は返事を待つって言ってたけど……
プロポーズなんてする予定じゃなかったんだ!ほんと、ごめん!!
このままじゃ嘘をついたままみたいな……」

蓮の口から出た嘘という単語。
それを聞いた瞬間、キョーコの中で解体されかかっていた曲解思考が再構築された。

「いえ!!あの、ダイジョーブですよ?
気にしないでください……」

何がどう大丈夫なのか自分でもわからないが、
もうこの話を続けたくはないことだけは確かなキョーコは蓮の話を遮り、過去最高の笑顔を見せた。

頬を染め、上目使いで決める、キューティハニースマイル。

去年位に気づいたのだが、とりあえずこれを炸裂させておけば、蓮からのどんなアクションも数秒は止むのだ。
主な使い道は、大魔王や夜の帝王が出たときなのだが。
今も自分としては追いつめられているような気がするので、それを使って逃げ切ることにした。
(どうやらいつもその数秒で逃亡をはたしていた模様)

「それはそうと、敦賀さん、もう時間がないですよ!
私もなので、もう行きますね!
あ!このあとちゃんとご飯食べてくださいよ!
ではーー!失礼します!」

もうひとつおまけに、キューティハニースマイル。

これを受けた蓮の顔はデレデレと崩れまくっていた。←脳味噌も若干溶け気味

馬の骨への嫉妬から、ロマンチックでもなんでもない場所で発作的にしてしまったプロポーズ。

まだ自身の本名さえ告げられていない段階で、プロポーズなどする資格はないのについ口に出してしまったそれ。
取り消すには勇気がいったが、どうやら問題なくそれを行えたようだった。

最高の笑顔を向けられ、「彼氏」として食事の心配までしてもらった蓮は、ご機嫌で次の仕事へと向かった。

キョーコの中で、後ほど恐ろしい結論が出されるとも知らず。




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2013.10.30 Wed l リク罠 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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